通勤高速鉄道
BSの海外ニュースをぼやっと眺めていたら、韓国の首都圏広域高速鉄道(GTX)のことが話題になっていた。細かいところがわからないので大変恐縮だが、地下50mを走る大深度地下鉄で、最高速200km、平均100km/hでソウル郊外と中心部を30分程度で結ぶという。規格としては韓国版新幹線、TGV系の規格のようだ。
ネットで少し探してみたが、以前から企画され、色々と紆余曲折の末ようやく決定された事業のようだ。日本でいえば、つくばエクスプレスみたいなものか。関連した新聞記事もネットで見つけた。
曰く、「韓国にも学園都市があり、外国の大学誘致を進めているが、ソウルから遠く交通は不便であり、誘致に応じた海外の大学も少ない。日本では東京郊外60kmの地域に学園都市を造り、アクセスする高速鉄道を開業させた。この鉄道は都心と学園都市とを最高速160km,平均80kmで結び、体感的な距離感を低減させている。その成果はあがっている。研究者の数は増え、5人のノーベル賞受賞者を輩出するに至った。学園都市の成功の要は交通だ。」みたいな記事だった(TXの営業最高速は130km/hだと思うが)。
アーカイブを探したけど、TXはこんな写真しかなかった。
TXは都心と郊外を結ぶ鉄道としては最も新しく、規格や車両の設計もある程度自由にできたはずだ。実際、最高速などには好条件が生かされてはいるが、車両のデザインなどは、割と常識的なスタイルである。せっかくなんだから、全長25-27m位のコンチネンタル・スタイルとかで作ってくれれば良かったのになあ、と思うが、コストとか、色々あるのだろう。
韓国の新鉄道は工事費が1兆円近くになるそうだ。200km/h運転、大深度地下と、スペックは派手だが、事業としてはどうだろうか?運賃は相当高くつくんじゃないか。まあ、私がソウル郊外に住むことはなさそうなので、関係ないといわれればそれまでだが。
しかし、日本の郊外私鉄ももう少しがんばってほしい気もする。既存鉄道は色々厳しいのだろうが、通勤鉄道はもっと高速化できないだろうか?直通運転が増え、運転区間が長くなると、乗り続けるのがつらくなる。ロングシートトイレなしで2時間という列車は、けっこうザラだ。ドア数も多いから、冬は寒いし。総合的には、接客設備は昔より落ちているかもしれない。
今はやっていないみたいだが、スカイアクセスの開業時、160km/h!とでかでかと表示した広告を出していた。でもそれって、日本の在来線としては速いけど、海外の近郊電車は普通に出している速度だ。たぶん50年くらい前から。
とはいえ、設備の向上は通勤ライナーとか、グリーン車などの形で少しずつはかられているだから、決して足踏み状態でもないのか。MSEの写真、大手町で撮影したのがどこかにあるはずだが、どうしても見つけられなかった。写真は小田原。
そうか、高速通勤鉄道としては、この新幹線があったか。知人に宇都宮、高崎から利用している人が何人かいる。ゆったり座れてうらやましいですね、といったら、よくそう言われるけど、結構疲れます、終電が早いので、遅くなりそうなときはホテルです、という答えが返ってきた。
快適通勤は昔から夢見ているが、この国ではなかなか難しいようだ・・。
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