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2025年5月18日 (日)

昔のTMS

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相変わらず諸環境がいまいちなので、安易に昔のTMSを取り上げてみます。

 

先日、Amazonに昭和20年代のTMS、鉄道ピクトリアルを電子化したものが売られていました。2冊ほど買ってみたのですが、このうちピクトリアルの書評を見ると著作権者(株式会社電気車研究会)の許可を得ていないのではないか、というコメントが見られます。但し確証はありません。このせいか、ピクの方は販売点数が少ないのですが、TMSは結構出ています。こちらは書評のコメントはありません。

どうなのでしょうね。

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話をこちらに戻します。

1978年の夏から刊行が始まった鉄道模型趣味の増刊号PLAY MODELの第2号です。1978年暮れに出たと記憶しています。

第1号は買わなかったのですが、この第2号はたぶん、表紙に惹かれて買ったのだと思います。

当時TMSは毎月買っていましたが、こちらのほうは全部は買っていないですね。お小遣いも限られていたので。

手許に残っているのは更に少ないです。

確か'81年夏の号は東武8000系キットを切り継いで3000系を作った話と、73系の中間車を作った記事に惹かれて買ったのと、冬の号は作りこまれたミニレイアウトを覚えています。翌年夏号には「樹木の簡単なつくり方」というタイトルの記事があり、非鉄の友人が見て笑っていた(一般人が見たら変な感じですよね)のを思い出します。

この表紙、今見てもとても秀逸ですよね。

今なら画像加工なんて簡単かもしれませんが、相当苦労して作ったのではないでしょうか。

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機芸社の山崎氏が50代の頃の企画ですが、相当思い切った編集方針だったようです。

当時は女子鉄などという言葉はどこにも存在せず、女子に鉄道が好きだというだけで奇異な目で見られるのが普通でした。

他の趣味系でも事情は似てたのではないか。。車の雑誌にレースクイーンは出てきても女性ライターはいなかったし、釣りキチ三平にゆりっぺは出てきても女子アングラーはいなかった気がします。

ただ、とりわけ鉄道は女人禁制感が強かった気がします。

ので、この見開きは編集者から見たら相当攻めた企画だったはずです。

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そのせいなのか、どこか気が引けているのか、カレンダーといいながら裏表紙と連続したページになっているので、切り離して壁に掲示するつくりになっていません。

私はこの子達と全くの同世代ですね。

今頃この子達は孫の世話で忙しいのかもしれない。

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大糸線南小谷駅のセクションは、今見ても相当な密度に感じられます。1978年頃、市販品を駆使しながらこれだけのレベルのレイアウトが作れたという事自体が驚きです。

旧国のキットが出たのは記事の1年ほど前で、当時は43系、41系平妻3扉、73型3段窓とクモユニ74という陣容でした。半流51系が出るのは記事の翌年の事です。

大糸線の旧国は実見せずじまいでしたし、南小谷駅も訪れたことがありません。ので、駅も車両も本当にこんな感じなのだろうと思っていました。

旧国の製作についても本号に紹介されています。車両自体の加工はなく、Mc43+Tc55+Tc55+Mc41の編成で作られたようです。キット発売時、動力ユニットは全くなかったので(各自工夫)、この記事でも関水103系をそのまま流用しています。私も昔やりました(というか、キハ25を流用しました)。そういえば、スカ色に塗るのが難しくて、水色にしたんだったかな。

大糸線は遅くまで旧国が残っていたし、資料も多いと思いますが、他方Nゲージャーは昔は割と気楽に水色の旧国を楽しんでいた気がします。

そのうち昔風味の大糸線風を作ってみようかしら。

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旧国は無加工ですが、他の車両改造記事はかなり高度です。20系を切り継いでナハネフとナハフを作るなんてのは、簡単なようでけっこう難しいだろうし、DD16は動力の切り継ぎを伴うので、本書の対象読者のほとんどには無理だったのではないかしら。

Nの車両加工記事は本書の数年前、誠文堂新光社の「Nゲージ」で相当紹介されていて、あれも相当高レベルでした。朴板とボール紙で151系とかを作ってしまうのです。仕上がりの美しさを含め、本書掲載の車両たちも年少者には難しいものが多かったと思います。ただしそれが不適切という意味ではなく、何かを加工して作ろうというモチベーションを形成する意味では相当価値のある記事だったと思います。

簡単な記事もいくつかあり、この「発泡スチロールでレイアウト」などはその一つです。

メーカー発売のベース板などはなかったころですから、組線路しか持っていないユーザーにはとっつきやすかったと思います。

ではあるのですこれ、読み返してみると結構無理のある技法もあちらこちらにある気が。。

関水の固定式線路を使い、ベースへの固定は両面テープで留める、と言うのですが、その際線路をいったんすべてプラン通りに組んでから「裏返しにして」、テープを張ってまたひっくり返し、ベースに貼る、と書かれています。

頭で考えただけでも、それは無茶だろうと思います。記事でもこの作業は大変で、友人や家族の助けを借りて・・と書いています。固定線路なのだから一本ずつ貼って行けば済むはずなのに、どういう発想なのでしょうか。。

記事ではギャップ切りの話が最後の方に出てきます(関水の固定式ポイントは全通式なので、枝線のジョイナーをギャップつきに取り替えて配線をする必要がある)。記事の順に作っていくと、ギャップなしで線路を固定してしまう事になります。

昔の固定式線路はこれが大変だったのです。Pecoは例外ですが他の外国メーカー製線路も多くは全通式でした。

ギャップを切って、フィーダーを別途引っ張ってきて手許にスイッチをつけて切り替えるようにする。大人ならはんだ付けもできる(いちおう)し、多少の根気もあるけど、子供には意外とハードルが高い。

この記事ではそのあたりの大事なことをはっきり書いてなくて、読者に任せるような書き方になっています。肝心なところがあいまいになっている。たぶん、この記事を見て簡単そうだ、とか思って作った子たちは、いざ作ると色々問題が起きて、自分をふがいなく思ったかもしれません。

細かいことを言うと、30mm厚の発泡スチロールと3mm厚のベニヤ板(共に910x1820mm)を「日曜大工センター」で買ってくる、となっていますが(それを910x600mmの大きさに、カッターナイフで切るとある)、定尺のベニヤなりスチロール板を、店から自宅までどうやって持って帰るのか、子供は悩むと思います。こどもに相談されたパパも考えちゃうかもしれません。パパのパブリカとかサニーには入らないですしね。私はいつの事だったか、自転車で運んだ記憶がかすかにあります。B1のパネルを自転車で数キロ運んだことがありますが、あれも大変でした。

まあしかし、昔はいろいろ苦労したし、大人はいいなあ、と思ってましたね。。

 

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余談です。

雑誌買うのは控えようと思いまよいながら、結局今月のピク(もうすぐ7月号が出る頃になって)買ってしまいました。

奈良電の1200型、1350型が、近鉄になって特急用に改装され、その後志摩線ローカルに使われたり、予備特の1両はク1320となって行商列車に使われたりという変遷がたまらなく面白いです(^^;。

683系は鉄コレになったので、飛びついて買ったのですが、予備特もいいですね。特急塗装なのに中間車はイコライザー付き旧型台車だというところがたまりません。。

2025年5月12日 (月)

近鉄12200暫定運用、京急230

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ヘンなタイトルです。

確か1月末にイモンで購入したのですが、ちょうど仕事がややこしい状況になりかけた頃で、何故か開封しそびれて3か月以上たってしまいました。

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イモンに予約(12200系基本4両セット)をしたのはずっと前の話で、去年の夏?秋ぐらい?です。

昨年夏に10100系ニュービスタを買い、秋に鉄コレの680系、18200系を買いました。

18200系は12200系に併結する予定で準備していました。ただ、12200の発売は先になるので、暫定的に動力を組み込んで2両で走れるようにしておいたのでした。680系は(実物は)他の特急群とは併結不可ですから、単体で走らせる必要があったのです。

今思うと2024年は近鉄特急イヤーで、熱の冷めないうちにそろえてしまうつもりでした。

近鉄一般車もマルーン一色で年内か年明け早々にも落成するつもりでした。

年初来のごたごたで細かいことに手を付けることができなくなりまして・・。まあ、貨車とかはいじってましたけど。

連休の終わりにようやく開封しました。

とりあえず、18200の動力をそのまま生かし、12200のMc,Tcのみ入線させて4連を組んでいます。

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鉄コレはライト非点灯ですが、ディティールなどは12200と比べてもそん色ないですね。

カプラーのTN交換もスムーズです(スカートを多少切り欠きます)。

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18200は近々動力を外し、12200の中間2両も就役させて6両で運用する予定です。

外した動力は東武2000系に流用しようと考えています。

今のところまだ細かいことに手を出せるかどうかは不明ですが。。

 

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近鉄と京急230はなんの関係もなくて、ますます意味不明なのですが、IMONに予約した12200を引き取りに来た時、たまったポイントで買いました。

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京急230は現役時代を見たことがありません。

ホビーセンターに保存された姿はお馴染みですが、実物が引退したのは1977年のこと。

写真を撮り始めた頃、空港線や大師線で見かけたのは正面2枚窓の400型でした。

辛うじて四国に渡った仲間の姿は写真に収めています。

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うさぎ鉄道はじめての京急車両です。

関東大手私鉄では模型として持っていないのは京成だけになりました(東急はいちおう1/80で3450を作ったが、Nの車両は持っていない)。

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ただ、京急の車両として手元に置いておきたいのは、やはり旧1000型かもしれませんね。

私の中での京急というと1000、700、500/400の吊り掛け車、600にも乗ったし、800はダルマだった、という感じでしょうか。

2025年5月 5日 (月)

鉄道博物館の東武8000

最初に事務連絡です。

 

うさぎくんのメインブログ、うさぎくんはこのたび、gooブログからはてなブログへ引っ越しました。

https://usagi-kun25.hatenablog.com/

基本的にgooに書き込んだ記事ははてなのほうに引き継いでいます。

いちおうプロフィールの所にあるURLも更新したのですが、タイムラグがあるのか今のところ表示が変わっていません。

 


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さて、東武8577Fが、先日から大宮の鉄道博物館で特別展示されています。

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8000系の復刻塗装車(2R)としては、8568Fがダークグリーンに白帯、8575Fが黄色に赤帯、8577Fは橙色に黄帯と3種類ありましたが、他の2色は最近引退し、こちらの77Fがてっぱくにいるという状態です。

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2016年3月。

既に10000系が大師線、亀戸線に入っていますので、このまま引退と言う事でしょうかね。

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よく似た企画としては京都鉄道博物館に近江鉄道100(旧西武101系)が入るという形で先年ありました。

あちらは終了後に現役復帰したとおもいますが。.

 

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新幹線との並びは興味深いのですが、撮影アングルとしてはそれほど自由が利くわけでもありません。

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もう少し辛抱強く待っていれば、いろいろな電車との並びも撮れるとは思います。

 

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本館の方には東武8000および東部関連の事項を説明するブースが設けられています。

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車内の中づりポスター。右上下は1967,72年、左は1969,71年のようです。

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同じく右上から76年、80年、左82年。左下は隠れていてわかりません。86年頃でしょうか。

こちらのほうは本線筋の内容が多いようです。76年は東上線が10連運転開始し、また川越に跨線橋ができて(現在とはちがうもの)、これは当時の東上線の中づりに掲示されていたのを覚えています。

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訪問は28日(月)。飛び石の間の平日でしたが、子連れのお客が相当来ていました。

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