鉄道模型趣味 1000号
だそうです。今日は偶々一般紙の鉄道旅特集(クロワッサン)を見に本屋に行ったのですが、これが1冊だけ置いてあったので買ってみました。
DVDがついて2000円でした。
鉄道系の雑誌としてはピクトリアルが2022年に1000号達成していますね。
創刊の順番でいうとピクの方が後だった気もしますが、増刊も1号で数えたのかもしれません。
創刊年の話でいうと、ファンが61年、今月が最終号のジャーナルが67(8)年、とれいんが75年で今年50年、Rail Magazineは84年でした(~2022年)。
やはりピク、TMSの歴史が他を引き離してかなり長いことがわかります。
私が最初に買ったTMSは、前にも書きましたが74年6月号(No.312)です。前の号が北海道のとても魅力的なレイアウトの紹介だったのに比べると、ずいぶんと地味な記事が並んでいました。
しかし、当時小5でしたが、こういう大人の世界を垣間見るのは初めての事だったので、何から何まで刺激的でした。
いちおう一通りの漢字や慣用句は理解できていたみたいです。エッチング、ドロップなんてのはわかりませんでしたし、ライケン、スチールウールというのも見たことはありませんでした。プラスター、ナイロンたわしというのも当時はわからなかった。
各種の汎用の素材と言うのは、大人はある程度汎用的な知識として身についているものですが、子供にはまずそこからわからない。その意味でTMSはすこぶる不親切な雑誌でした。やはり子供相手の雑誌ではなかったのです。本当の意味で背伸びしなくても読めるようになったのは、たぶん中学の1,2年ぐらいではないかな。
キリ番の号数のTMSは、リアルタイムでは400号(’81年4月)が最初でした。写真の300号は後から古本で買いました。
500号の頃はもう定期購読していなくて、買った記憶がありません。600号はたしか買いました。700もなくて、800は少したってから横浜の篠原模型店で買いました。
今手許にあるいちばん古いTMS。昔は時折神田の古書店街を歩いて、古雑誌を買ったりしていました。
8年前の転居の時、TMSはだいぶ捨てました(古書店に無料で引き取ってもらった。模型誌、自動車雑誌は価値が低いそうです)。
今年の1月号に、「私の1000分の1」という題名で読者とTMSとの関わりに関する投稿を募集していました。
私も確かに、TMSを読むことで社会や大人の世界を知った一人ですが、人様にお伝えできるほどのエピソードはないですね。
最初に買った74年6月以来、遡って買った73年~82年の初めぐらいまでが、最も印象深いTMSです。77年ぐらいまでは毎号の記事をそらで言えるかもしれません。
2004年まで主筆を務めた山崎喜陽氏の文体は、自分の文体の中のどこかに入り込んでいます。
趣味系のライター(の文体)で影響を受けたのは山崎氏、オーディオの長岡鉄男氏、自動車の小林彰太郎氏などですが、いちばん最初に刷り込まれたのは山崎氏ですね。
今は雑誌の環境も非常に厳しいので、ここまで続けられたのはすごいことですね。
DVDが付属していますが、使うかなあ。
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