うさぎ鉄道 レイアウト制作の思い出(6)
8月に(5)を書いてからだいぶ間が空いてしまいました。
1977年末に、さんざん遊んで製作途中のまま廃棄となったレイアウト(3代目と言うべきか)の後、翌年には早くも9mmべニアの上に線路を敷いて運転できるようにした。
プランの原型は関水のレイアウトプラン集だったと記憶しているが、写真が残っていないので、正確なプランはよく覚えていない。単線でロングランができることがコンセプトで、たぶん8の字をもうひとひねりしたものだったと思う。1mmぐらいの厚手のボール紙を道床に使い、全線関水の固定式線路(ユニトラック以前の)を用いていた。文字通りの運転板で、ホームだけはGMの「都会用」を使って取り付けたが、シーナリー付きには発展しなかった(ちょっとだけ団地のビルを自作したり、信号所を作った記憶もある)。ベースがただの板で補強フレームがなく、取り付けるには線路を外さないという状態で、発展しようがなかった。
このころ比較的気前よく車両増備していたので、それらを素朴に運転して楽しんでいた。発売直後のトミックス113系(初代)、ライト点灯式になったEF65 500、コキ10000系コンテナ車(前々回記事に出てきた冷蔵コキはこの時の生き残り)、キット組立の10系寝台車などなど。
このレイアウトは半年ほどで解体し、シーナリー付きのものをあらためて作ろうと考えた。これは90x90の2分割式で、中央で接続するという構想だったが、細々と作っているうちに挫折してしまう。
78年の秋ごろ。覚えていたよりはちゃんと作っていた気がするが、たしか周回して走らせるまではできないで終わったと思う。
右側に見える急行型電車らしきものは文化祭用に依頼されて作ったクハ165。
1979年の初めごろ、ノートに新分割式レイアウトの構想をまとめた。
モジュールレイアウト方式で、都心のターミナルから郊外に向かう私鉄をテーマとしていた。
ターミナルは2面3線か2面2線だったか、それほど大きくない。
次の駅は対向式ホームの、各停しか止まらない小駅。西武新宿線下落合とか、そんな感じ。
その次は緩急結合できる、2面3線か4線の中規模駅。引き上げ線も設けて、折り返し列車も設定される。
イメージとしては東武東上線成増とか。
次はやや郊外の駅。島式ホームで「準急」あたりが止まる。たぶん橋上駅で、周辺は住宅地。
再びやや大きめの駅が次。ここには車両基地がある。ここまでは複線で、この先は単線になる。
終端駅のことはよく覚えていないが、風景的には田畑や森が広がる、という想定だったのだろう。
部屋の中をいくつものモジュールをつなぎ合わせて、上記のような配置にする。駅と駅の間は適当に端折り、折りたたむように駅を配置することになる。
これを紙に書いて、妄想して楽しんだ。車両にはあまりこだわらず、なんなら関水の103系やトミックスの113系を4両ぐらいで走らせればいいと思っていた。各停は上記「成増」で折り返し、準急は「成増」から各駅停車、急行は「成増」停車、郊外駅は通過して車両基地のある駅から各駅停車、という具合の、ダイヤ運転とする。
これは構想と言うか妄想だけで着工すらできなかった。実際に上記のモジュールを作ったとして、それを自室(和室6畳)に組付けたら自分が身動きできないか、そもそも設置できなかっただろう。更に、それを収納する場所もなかったはずだ。
と、ここまで書いて一区切り。冒頭に掲げた写真まで行ききれなかった。また次回。
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