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2021年4月28日 (水)

とれいん5月号は東武73.78

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先週金曜日、在宅勤務を終えて散歩に出た折、ふらっと立ち寄った本屋でこの本をみつけた。

いまどき東武73・78とは珍しいと思って、一応確保しておくことにした。

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んですけど、「とれいん」では随分前から連載しているんでしょうか。文脈から不定期に連載しているように見受けます。

物心ついたころから、20歳過ぎまで身近にいましたから、他人とは思えないところのある車両たちですが、さすがに姿を消してから35年以上がたったので、まるで前世の出来事のようにも思えます。

それはともかく、今回の特集は7300の、本線側に配属した車両にスポットを当てているようです。正直、あまり知らないですね。

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8000と同様、本線と東上線との間ではある程度交流があったのですが、こと7300に関していえば、最晩年を除き本線は2両(多くはトイレ付きだった-70年代初めに撤去)固定、東上線は4両固定で動きませんでした。東上線では常に池袋方に連結される「基本編成」で、わりと貫禄ある存在だったのです。

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あまりきれいな写真じゃないけど。鉄道ファン81年5月号だかで、7300の廃車が始まったと聞いて、カメラを手にした4月上旬、たぶん春休み中。

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連結面の貫通ドアはすべてについているわけではなく、法則性があったわけですが、もうすっかり忘れてしまったな。

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今から40年前の春と言うと、国鉄では都心を通る路線は7‐8年前に新性能化を終えていた。横浜線などは2年ほど前に新性能化、鶴見線がその翌年(大川支線を除く)。

西武も501系(赤電)は前年に引退、小田急は1800がそろそろ引退、京成、京王、京急も旧型は残っていたけど、だいたい新性能車並みの車体に改装はされていた。東急3450は目蒲線、池上線に健在だった。

というかんじで、やはり主要幹線に半鋼製の旧型が残っているのは、やや珍しい存在だった。

今だったら希少な存在、とマニアの注目を浴びそうな気がするが、そういう雰囲気はなかったなあ。。

誰も写真撮っている人なんて、見なかった。

これに比べたら185系なんてあなた。。

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この写真じゃわからないでしょうけど、窓越し(少し開いている窓)に見える商店のファサードに「・模型店」と書いてあるのが見えるかと思います(心の目でみてね)。

これはときわ台にあった、るー模型店だと思います。

小さなお店でしたが、電車から見えるので注目度は高かったですね。

このあとしばらくは営業していましたが、たしか数年後に店を閉めたんじゃなかったかな。

店主は久我山でろく工房というライブ専門店を、2000年ごろまでやっていた記憶があるけど。ろく工房は自転車で通りがかって看板を見たけど、入ったことはないです。

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ちょうど上の写真を撮ったのとほぼ同じ時期に、この模型を完成させた。73じゃなくて7820ですけどね。

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西武デパートでやっていたペーパーキットコンテストに応募して、選外だったけど入賞作品と一緒に展示はされた。

この写真を撮ったのは2003年だけど、もうあちこち部品が取れたり、屋根に埃が積もったりしているね。

「とれいん」には、この模型とは比べ物にならないくらい立派な78が掲げられています。いつか7300の4連もつくりたくて、部品は買っておいたんだけどねえ。もう今となってはなあ。。

2021年4月19日 (月)

GM 客車キット 郵便、荷物車

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少し間が開いてしまいました。。

前からこの記事を書くつもりでいたのですが、一部の制作が終わらないままずるずると来てしまい、気がつけばもう4月も半ばを過ぎてしまいました。。

 

正月ごろ、EF57(昨年増備した2両)を整備して、これが牽くのにちょうどいい列車として荷物列車を想定しました。

ところがうちには郵便、荷物用の客車がその時点で4両しかなくて(ブルトレの電源車等を除く)、編成とするにはいささか弱いものがありました。それも、マニ35、スユ42、スニ40、マニ50という陣容で、マニ50は時代的に57は微妙です。

なので、郵便荷物車の増備を考えました。

せっかくなので、久しぶりにGMの客車キットを組んでみようかと。折しも、数年前から塗装済みのキットが発売されており、値段もそう高いものではない。

もっとも、後述しますがオユ14などはちゃんと組むと結構コスト高で、KATOの製品を買ったほうが安いくらいでしたが。

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さきに既存の客車を紹介しますと(前にも何度か出てると思うけど)、このスユ42はうちにいる最古のキット組み立て車の1両です。組んだのは1980年の1月のことで、数年後に屋根と床下を塗り直し、5年ほど前だったか、軸受けがすり減った台車を新造交換しました。が、車体色は当時のままです。たぶん本当は、青塗りのスユ42というのはなかったのかもしれません。。

 

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マニ35のこのタイプは、スハ44系の改造だと聞いていますが、数的には少数派だったようです。うちでは台車を中村のTR23にしています。客車キットの組み立ては一時期かなり熱を上げていた時期があり、これはその頃のものです(1983年ごろ)。昔から今に至るまで、基本素組しかしませんが、今見てもこれはすっきりした塗装、組み立てになっている気がします。左型ドアの窓ガラスが外れていますが、床の両面テープがかなり固着していて、まだ修理できていません。

これ以後、客車キットは組んでいないので、今回は38年ぶりの組み立て、ということになります。流石にこう書くとすごいな。。

GM客車キットは、これも前書いたと思いますが、1974年末にオハ61、オハフ61、スユニ61,ナハ10が発売されたのが最初でした。価格は500円。私個人は、オハフを75年の1月ごろ、マックス大山店で買ったのが最初です。

その後同じ構成の旧国キットが78年に出るまでは、GMの主力商品とて販売されていました。

模型界に一つのエポックを築いたといっても過言ではありません。TMSでは組み立て方の特集(’76年6月号)記事を乗せたり、これの拡大版となる16番キットが中村精密から出たりしました。

切妻の戦後型客車は、屋根や床下を共用しやすく、茶または青の単色塗装は初心者に優しく、それでいて実物はバリエーション豊富なので、マニアは自分好みの仕様に改造したり、ディティールを追加したりしていました。もとよりNの客車はオハ31系と20系寝台車しかなかったですし、旧型客車は日本中で見ることができました。

それまでNの組み立てキットは皆無で、そもそもNゲージの車両をキットで組むという概念自体が存在しなかったと言っても過言ではありません。

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てなわけで、最初に手を出したのがこのオユ14なのですが、のっけから結構手こずりました。これ、実物も模型もわりと後からでたものですね(キット全盛期にはオユ10しか出ていなかった)。クーラーとかがあるので、値段が1700円位(忘れた)で高かったです。

ブランクが長かったので、Hゴムとかヘロヘロになってしまった。窓サッシもエナメルが古いもので濃度が調整できず、近くで見ると悲惨です。。屋根の塗装もいまいち。

以下共通ですが、今回は全車塗装済みキットを使用。これは車体側面を塗っているだけで、屋根、床下は自分で塗ります。昔は吹き付けしましたが、今回は筆塗りにしました。車号はGMのインレタ(600円)を、郵便、荷物の記号は銀河のインレタ(800円)を別途買って使いました。昔は標記がモールドで浮き出しになってて、筆で白の塗料とか乗せるとそれらしくなったものですが(気にいらなければ削ってインレタ貼れば良かった)。。

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マニ37。これも単品としては新しいんじゃないかな。昔はセット売りか2両組で売ってたのでは。。

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色が青なのは、店頭にこれしかなかったからだと思います。

組み立てはだいぶ手慣れてきました。ここまでは数日で完成。1月下旬のことです。

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マニ60。先の2両に続き組み始めたのですが、2月に入るとちょっとダレはじめて、工作シートの上にパーツやら工具やらをのっけたまま、長い冬眠に入ってしまった。。とくになにか部品が足りないとかいうわけでもなかったのですが。。

久しぶりにキットを組んだら、すごく楽しくなってしまい、そのときは10系寝台車もまとめて作って、室内も簡単に自作してなんて、考えていたのですが、ちょっと止まっちゃった。。

前後してkATOのスユニ61(冒頭の編成の最後尾)を買いました。とうぜん作りはいいですが、編成にしてしまうと、GMの客車も別に違和感ないですね。。

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キット組み立てでやってみた買ったこと。それは屋根の色です。

今の電車は塗り屋根ばかりなので、明るい灰色に塗っておけば問題ありませんが、昔の客車はキャンバス張りで、とくに蒸機時代はすすで真っ黒になっていました。

しかし、完成品の客車で屋根が真っ黒というものは、見たことがない・と思います。ディティールのバランスの良いKATOのオハ61系も、屋根はセオリーどおりベンチレーターが別色になっていますが、いまひとつ実物の重厚感が伝わってきません。自分でウェザリングすればいいのですが、ちょっと気が引ける。。

キットなら、さいしょから好みの色に塗れますからね。もっとも、昔は青系なら軍艦色、茶系なら名前忘れたけどチャコールグレイっぽい色に統一して吹き付け塗装していました(上のマニ35がそれ)。

今回はダークグレイがベースですが、それに黒、茶を混ぜて色を作りました。ほぼオフブラックです。GMの旧型客車の屋根は、モールドが軽い粗面になっているので、塗料の落ち着きが良いです。

今回色々失敗も多かったし、視力も落ちていて辛いことも多かったけど、この屋根色の仕上がりには満足しています。

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オユ14の屋根は、今の電車と同じで塗り屋根、だと思うんですけどね、写真を見る限り。

ので、これは艶消しグレイに塗りました。多少銀色を混ぜて、フラットベースを多めに入れましたが、ちょっとムラがあるようでいまいち。

ただ、実物も別に均質にきれいになっているわけではないので、こんなものかとは思うのですが。

 

荷物車はこのあと、KATOのマニ60を予約してあります。これはおそらく新しい型のもので、タイプとしては今回のGMのものと同じものではないかと思います(ほんとうは昔から売られているタイプのほうがバリエーション的には好ましいのですが)。

GM塗りキットの感想ですが、やはり車体だけでも塗ってあるのは便利ですし、組み立ての敷居がぐっと低くなります。それでいて価格はそれほど負担になりません。

塗りとは関係ありませんが、床下機器は固定が不確かでちょっと心配です(ディスプレイのプラモではないので、長い間使っているうちにぽろっととれてしまいそう)。昔のダイキャスト一体型のは、その点丈夫で良かったですね。。

 

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