FALLERの機関庫
暮れの忙しいときに、思わず手を出したら止まらなくなってしまい、最後まで作ってしまった。
昨夜、ビールを飲みながら作り始めたが、思ったより時間がかかり、途中で寝てまた作ろうかと。今朝起きたらテーブルに部品が散らばっていて、勢いまた作り始めたら、1時間じゃ終わらず・・。
いい加減ついでに、写真もE-P3につけっぱなしの14mmレンズを使っているので、パースがつきすぎて変ですね。
天賞堂でこのキットを見つけたのは、2年前の8月のこと。3.400円ぐらいと、安くはなかった。
40年ほど前(正確には’76年10月頃)に、いちどこのキットを組んで、レイアウトに設置したことがある。当時日本メーカーは機関庫のキットを出していなかった。ヘルヤンの煉瓦造りの機関庫(今のレイアウトでも使用中)が定番だったが、あまり店頭では見ることがなかった。
設置したレイアウトを解体するとき、機関庫もばらばらにしたが、いずれ組み直そうと部品は保存していた。しかし時が経ち、部品もどこかに行ってしまった。
36年前、1977年7月初め頃の航空写真レイアウト(部分)。くだんの初代機関庫が見える。ターンテーブルも装備され、立派な感じだが、当時蒸機はD51とT3しか持っていなかった。
と言うわけで、私にとってはいにしえの建物を復刻再建するような感じで購入した。実際、買っても当面使う当てはないのだ。
40年前のキットにしては、作りはしっかりしている。KATO辺りのキットと比べても遜色がない。無塗装でも一通り仕上がるように配慮されていて、壁も、樹脂がマーブル仕上げになっている。バリは多少あるが、この時代としては良い方だ。
組み立て説明書自体は数字と写真だけでわかるようになっているが、若干くせがある。
箱には独英仏蘭で記載がある。まあ、たいしたことは書いていない。
そういえば、昔は池袋西武でもファーラーやキブリ、ブッシュのカタログなんかも買うことができて、良く眺めていたな。一時期、ユザワヤにこの種のヨーロッパ系建物キットが大量に入荷しているのを見た。レイアウト用と言うより、今の建物コレクション的な乗りで扱っていたのだろう。
これ自体を、日本型レイアウトで使うのはちょっと無理がある。煉瓦造りは日本にもあったが、石造りの機関庫はさすがになかったと思う。中学生の時は、それも承知で組み込んでいたのだけど。
標準的な2線の庫で、張り出し部分がついている。
機関車の整備も行うような施設らしく、付属のアクセサリーとして車輪、機関車のものらしいエンドビームや、バッファなどがついている。
一応、説明書に準じて配置しておいた。
この、廃部品のアクセサリーだが、なぜか?車輪などは当時の欧州系Nゲージによく見られる、極端なハイフランジの車輪をそのままプラパーツにしてある。更に面白いことに、エンドビームの部品(写真中央)を裏から見ると、カプラーポケットのところは明らかにアーノルトカプラーのポケットの形状をしているのだ。ここにコイルバネとアーノルトかブラーを配置して、フタをすればそのまま機関車に使えそうなくらい。ちょっと面白い発想だ。
正面の扉は開閉式だが、裏側にバネがついていて、機関車が押し開けて入るようになっている。機関車が通過すると、扉は自動復元して閉まる。この発想も面白い。実際36年前には、D51をそうやって入庫させていた。木部はモスグリーンのモールドだが、当時はここだけ、ウッドブラウンに塗っていた。
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