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2018年8月12日 (日)

鐵道信號

子供のころから変なマセガキだったので、時々最新鋭の電車よりも昔の第一線級の車両に魅力を感じることがあった。小学生のころ繰り返し読んでいたのは機芸社「私鉄電車プロファイル」と「陸蒸気からひかりまで」で、後者は特に、1号機貨車から明治、大正昭和の名優たちを概観するには最適の本で、この本から学んだことは実に多い。
 
もっとも、片野氏の解説は氏の趣味的な視点がかなり入っているので、別の資料からも確認する必要があるかもしれないが。。
 
とはいうものの、その時代を現す社会の動きや事物から受ける印象は、個人によって異なるし、またそれを振り返ろうとしている現在の状況にも左右される。戦争の傷跡が生々しかった戦後間もない時期では、戦前期は強い否定の対象だった。
 
そういった視点は現実を素直にとらえることの障害となることもしばしばある。
 
そんな話はどうでも良いが、この短編映画の魅力は、戦前日本の最良の設備や車両がふんだんに出てくることだ。なにしろ走るC53、流線形C55、急電時代のモハ52が出てきちゃうのである。。
 
前半は単線区間の通表授受の話を中心に、後半はより進化した都市部の自動信号の話が出てくる。車両は単線区間であってもC55,C57等、新製後数年程度の最新の機関車の映像が多い。普通列車の客車はさすがに木造車(トラス棒が写っている)もあるが、急行はダブルルーフのスハ32辺りが中心のようだ。
 
機関士や信号所の人たちは、いかにもきびきび働いているように思えてカッコいい。映画のために多少気を使っているのだろうが、詰襟の制服は非常にフォーマルな印象を受ける。京都駅の乗客の、ソフト帽とオーバーコートの人たちも、まあ演出もあるのだろうけど洒落た服装だ。女性は着物姿が多い。
信号所職員(責任者?)がインタビューに答える様子が、いかにも戦前の人らしい。
 
他の方も同じ感想を持たれていたが、もしあのまま戦災を経ずに発展していたら、その後はどうなっていたことだろう。。まあ大きな流れとしては、現実の歴史が示した方向と同じだったかもしれないけど。。
 
戦後(1953年)に作られたこの映画は、内容は「鐵道信號」と似ているが、信号のことはあまり触れられず、ヤードの入れ替えの話、電車線の話などが中心。
 
車両は一変してやはり当時の最新鋭、EF58流線形なども出てくる。蒸機もD52(改装済)などは新しいが、電車はモハ63が事情により出しにくいのか(桜木町事故の直後なので)、モハ31とかが中心に出ている(63もちらっと出てくるけど)。17:40ごろ、池袋駅3番線に到着する山手線終電の映像が見もの。手を組んで歩く男女の乗客が戦後らしい。
 
職員も駅員も、撮影した季節のせいもあるのだろうけどシャツ1枚とか開襟シャツ姿が多く、よく言えば気取っていない、悪く言えばだらしないといえなくもない。。
 
全体に戦前のような、今を誇示する、ピリピリしたようなところがなくなり、これからはじまる機械化、動力転換に期待をつないでいるような印象。
 
今もしこういう映画を作ろうとしたらどうなるか・というと、たぶんあれですね。広告代理店が好き勝手やっている東京メトロや小田急のプロモーション映像とか、ああいう感じになるのかもしれません。
 
終戦の日もちかいということで、今日はこんなお話で。

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